産業廃棄物排出事業者の責任/弁護士法人赤瀬法律事務所ブログ

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産業廃棄物排出事業者の責任

平成28年1月、カレーチェーン店のCoCo壱番屋が廃棄を委託した冷凍ビーフカツが産業廃棄物業者に横流しされ、スーパーなどに出回ったという事件が起きました。
この産業廃棄物業者の代表者らは、廃棄委託された冷凍カツを処分したと虚偽報告して委託料を詐取した詐欺罪や、食肉販売業の許可を得ずに冷凍カツを販売した食品衛生法違反罪などで有罪となりました。
http://www.sankei.com/west/news/161216/wst1612160061-n1.html

しかし、これで終わりではなく、この産業廃棄物業者は今後、民事責任も追及される見込みです。
すなわち、CoCo壱番屋は平成29年8月30日、この産業廃棄物業者及び同社代表者に対して、約2064万円の賠償を求める訴訟を名古屋地裁に提起したのです。
http://news.nicovideo.jp/watch/nw2947603
 CoCo壱番屋側は、事件によって社会的信用が損なわれたほか、同社が処分せずに放置していた廃棄物の処理で費用を要したなどと主張しているそうです。
 ただ、報道によれば、

この産業廃棄物業者は各取引業者から取引を打ち切られたことにより、事実上の廃業状態であり、主だった資産もないとのことですので、訴訟に勝ったとしても、回収可能性は低いでしょう。したがって、回収のための訴訟提起というよりは、上場企業としての説明責任を果たすための訴訟提起と思われます。

 結果として、CoCo壱番屋にとっては、適切な産業廃棄物業者を選ばなかったばっかりに、余計な廃棄費用が掛かっただけでなく、顧客からの信用が落ちてしまい、その回復が困難な状況になったということです。もっとも、CoCo壱番屋の場合、比較的早期に対応したことにより、信用の低下は軽微なものに済んでいると思われます。

産業廃棄物を排出されてる業者の皆さんにとって、産業廃棄物の業者に任せれば後は安心と思われてる方も多いと思います。しかし実際はそうではなく、適切な産業廃棄物業者を選択する必要がありますし、万が一問題が起きた場合には、迅速に対応する必要があるということです。

適切な産業廃棄物業者かどうかの判断、そして万が一の時の迅速で適切な対応のためにも、産業廃棄物を排出されてる業者の皆さんには、是非一度当事務所にご相談いただければと思います。

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